院長より
マイナンバーカードについて
医療サイドとしては,保険証の番号の記載ミスを減らすなどあるかもしれませんが,
患者さんとしてはあまりメリットはないと思います.(保険証でよいような気もします・・)
初診の時は,マイナンバーカードを持ってきてくれた場合,3割負担の患者で10円ほど安くなります…
マイナンバーカードを登録すると,患者さんが同意すれば,他院での内服や検診のデータなどが確認できます.
とはいっても,いつも検診結果もお薬手帳も持参してもらっているのでなにもこまっていないし,
正直なところ,国の国による国のための政策で,個人を番号化して,健康,税金などすべて紐づけたいだけだと思う.
世界的な流れでもあり,どうしようもないけど.
発熱外来について
当院の発熱外来(コロナ感染症の検査について)
当院では時間外に発熱外来としてコロナの検査や治療をしています.
メインの診療は通常診察であり,発熱外来は時間があるときの運営ですので,往診や研修で中止していることもあります.
発熱外来は予約制で,予約は診察時間内の電話でのみ受け付けています.
また,有症状患者(熱などで困っている人)のみを対象としており,当日の予約しかとっていません.
できる範囲でしか運営していませんので,お役に立てないことも多いと思いますが,よろしくお願いします.
診察時間を夜8時までに戻しました.
コロナの検査を必要とする患者が減ってきたため, 4月1日から一般患者の午後の診察時間を夜8時までに戻しています. ご協力をありがとうございました.
令和3年3月になりました.
コロナ感染症で医療の世界もばたばたです.年末年始のお知らせも抜けていてすいませんでした. 幸い,インフルエンザは全く流行していません.急性胃腸炎は流行しているので,トイレの後や食前の手洗いは大切です. コロナウイルス感染症はやっと第3次の波が治まりつつあります.が,油断せず,マスク,手洗いを頑張りたいです.
免疫力・・・万能ではないが極めて重要.笑うことでも効果的です.
11月に学校医の仕事で,学校保健・食育推進委員会に出席しました.
管理栄養師の菱木(ひしき)先生のお話を聞きました.
免疫力・・ばい菌に対する抵抗力 についてです.
これがあると,ウイルス性の病気にかかった時の治癒が早くなったり, 病気の症状が軽くすみます. 免疫力を強くするには,アロマや指のマッサージ,ストレス発散, バランスのよい食事, おなかの健康でヤクルト(菱木先生はヤクルトの社員です) などあるのですが,まず,笑うことが大切と言っておられました.
笑いによる健康効果は色々言われており,高血圧や糖尿病にもなりにくい,効果があることが言われています.
怒ったり,イライラするより,やせ我慢でもよいので笑うと自分にも,周りにもよいというのを,改めて認識させられました.
なお,免疫力は極めて大事ですが,それでもそれだけでは対応できない病気もあります・・・. マイコプラズマ肺炎などの細菌性疾患などですね. その時は,近くの病院に行きましょう.
H30年2月,市立奈良病院の勉強会より. 胃癌とピロリ.
市から,胃癌検診や胃癌リスク検診の案内がある方も多いと思います.
胃癌リスク検診は,胃癌の原因(の一つ)であるヘリコバクター・ピロリ菌の有無などを見ます.
胃癌検診は,まさに,胃カメラで胃を直接見ます.
機会があれば,検診ですので,基本的に受けることをお勧めします.
さて,職場健診や胃癌リスク検診でピロリ菌陽性を指摘された方が,除菌を希望して来院することがありますが,除菌の前に,胃癌ができていないか胃カメラで確かめてから除菌することを勧めます.
癌ができてしまっている場合,除菌で癌が治るわけではないので,当然だとは思いますが, 胃癌と内視鏡の勉強会に出席して,写真を色々見させていただき,勉強したところによると,
なんと,ピロリ陽性の早期胃癌で,小さく切ると完治するはずだったのが,手術前に除菌をすると,癌の範囲がよくわからなくなり,大きく切らないといけなくなってしまうことを指摘されました.
確かに,ピロリ菌陽性の癌患者が,除菌をした写真をみると,一見正常になったように見えて,癌がわかりにくくなっています.切除後,組織を顕微鏡で見た写真をみると,正常な細胞が,癌細胞にかぶさっていました.これは,治ったわけではなく,隠されているだけで,その後,癌が広がってくるという怖い病態です・・・.
ピロリ陽性の人は,とりあえず除菌.その後,時間のある時に胃カメラ・・・・・だめです!癌があってもわからなくなっています.
ピロリ陽性の人は,まず胃カメラ,問題ないことを確認してから除菌.問題ある(癌がある)時は,除菌はしないで担当医に相談・・が,よいです.
インフルエンザの感染予防について
予防接種は大切ですが,ワクチン足りてないし・・・,
もっと大事なのが,マスク,うがい,手洗いです.
インフルエンザは飛沫感染で,感染者の咳,くしゃみからウイルスを含んだしぶき(つば)が飛び散り,それを周囲の人の鼻や口から吸い込むことにより感染します.
そのため,人ごみでは感染予防にマスクを使うことを勧めます.
手洗いは,消毒スプレーより流水がよいです.また,勿論石鹸も(普通のでよい)のでお勧めですが,流水だけでもしないよりずっと効果があります.手についたウイルスを洗い流し,家内に持ち込まないようにします.
うがいは喉をぬらしてウイルスがつきにくくする効果と,ついたウイルスを洗い流す効果があります.
また,空気が乾燥していると飛散しやすいので,適度な温度湿度の管理も大切です.18度以上の室温の場合,湿度は50%異常がお勧めです.家族性高コレステロール血症:循環器疾患勉強会
7/23に,勉強会に行ってきました.奈良総合医療センター循環器腎臓内科の井上先生が主催するもので,国立循環器病センターの小倉先生が上記の家族性高コレステロール血症について講演してくれました.
高コレステロール血症は,中年のおじさんや太っている人なら極めてよくある病気ですが,遺伝で生まれつき高値の人がいます.そういった人は20歳代や30歳代で心筋梗塞や脳梗塞などを発症することがあります.そういった症状は突然でるので,もし,若いときにコレステロールが高いと言われたら,症状がなくても,家族性高コレステロール血症かどうかを確認し,また治療しましょう.また,もし,遺伝性であれば,あなたのおかげで家族を助けることができるかもしれません. もし,コレステロールが高いと言われた人は(特に,若くして),一度,当院でもどこでもいいので,相談してみて下さい.
症状は,LDL(悪玉)コレステロールが治療前で180以上と高い.アキレス腱(かかとですね.)がぶあつくなる.黒目周りに白い線ができる.家族(2親等)に突然死,若くして心臓や脳梗塞などの病気などです. 勿論全部が当てはまるわけではありません.
学校医
平成28年度から大宮小学校の学校医になりました.成り手が少ないらしく頼まれた次第です.
なったからには頑張って仕事をしていく予定です.
先日,行ってきましたが,自分の母校であり,懐かしかったです.便所の臭いが懐かしいと思ったので,
嗅覚(におい)の記憶は30年以上保たれてるなと,しょうもないことを思ったりします.
今度行った時には,昔入り浸っていた図書室とかにお邪魔させて欲しいです.(そんな暇はないけど)
特定疾患(難病医療)
平成27年7月1日より,難病医療費助成制度の対象疾患が110疾病から306疾病に増加します.
これは,治療法が確立していない珍しい難病に対して,国が補助を出すことで,より良い治療法を見つけようという制度です.
対象者は,検査データなどを国(厚労省)に報告する(これは,医師がします.勿論プライバシーは守られます)かわりに,国から補助がでます.
資格のある病院,資格のある医師しか見ることができません.
当院は腎臓内科であり,同系統の疾患:IgA腎症,多発性のう胞腎,ネフローゼ症候群,全身性ループスエリテマトーデス(SLE),血管炎,腎炎などについては対応しています.
重症度など細かい規定があり,該当する患者さんには私から話をしていますが,興味のある方は,また私に聞いてください.